経歴


オレリアン・デュモン Aurélien Dumont

1980年フランス北部マルク・アン・バロイユ生まれ。トゥール大学医学部にて音楽療法、リル大学で芸術美学を修了後、ケルン音楽大学で電子音楽、さらにパリ国立高等音楽院で研鑽を積む。作曲をジェラール・ペソンに師事。2012年、満場一致の首席で同音楽院作曲科修士課程を修了、修了作品がサラベール財団賞受賞。IRCAM(フランス国立音響/音楽の調整と探究研究所)研究員を経て、2016年、高等師範学校に設置された国立高等科学芸術創造探究博士課程(通称SACRe)を修了、フランス初の作曲博士となる。
音色と形式との相関の探求に主眼を置いた彼の音楽は、ディキンソン、ボルヘスなどの文学作品、詩人ドミニク・ケレンとの緊密な恊働に発想を得て、オペラ、カンタータ、バロックアンサンブル曲などの言葉を含む作品や、コンピュータを用いた電子音響作品に結実している。また、源氏物語に触発された《垣間見》(2012、アンサンブル室町委嘱作品)、能「安達原」に基づくモノオペラ《秘密の閨》(2016年あいちトリエンナーレにて完成版初演、フランス文化省委嘱作品)など、日本文化への強い敬意と情熱を反映した作品も多い。
これまでに、フランス学士院よりピエール・カルダン賞、3年に及ぶサン・フェデレ作曲コンクール優勝(ミラノ)、初の作品集CDに対してアカデミー・シャルル・クロ奨励賞など、数々の賞を受賞している。